ETCクレカの利用料のインボイス対応について

ETCクレジットカードを利用した場合のインボイス対応は、原則としては、その利用の都度、ETC利用照会サービスで「利用証明書(簡易インボイス)」をダウンロードして保存しなければいけないことになっていました。

しかし、これではETC利用のインボイス対応がとてつもなく大変になってしまうということからか、令和5年10月に「消費税の仕入税額控除制度における適格請求書等保存方式に関するQ&A」が改訂され、

ETCクレジットカードの利用料金については、高速道路の利用頻度が高く、「利用証明書」をその都度ダウンロードするのが難しい場合は、「クレジットカード利用明細書」利用した高速道路会社等ごとに任意の一取引の「利用証明書」を併せて保存することで、インボイスの保存があるものとすることができる、となりました。(詳しくはこちらをご覧ください。)

有料道路ごとにひとつだけ利用証明書をダウンロードしておけば、あとは「クレジットカード利用明細書」があれば、インボイスの対応はOKということになりました。

利用の都度ダウンロード、に比べると遥かに楽になりましたが、有料道路は全国では結構な種類がありますし、利用したことのある有料道路を記録していかないといけないので、やっぱり少し手間がかかりますね。出張の行き帰り、高速道路等の運転中に「この有料道路は使ったことがないから、あとで利用証明書を出さないと!」と気づくのは難しいですし、出張後までそれを覚えていて利用証明書のダウンロードを行う、あるいは経理部にその指示を出すのはより困難です。経理部が明細書等を見て「やや、この有料道路の利用は初めてでは?」と気づくのも難しいのではないでしょうか。

任意の一取引の日付は指定されていないため、クレジットカード利用明細書だけを保存しておいて、調査がくるとなったら急いで各有料道路から利用明細書をダウンロードする、というのも手かな・・・

利用証明書の保存は、下図のように、ETCクレカの利用証明書のみを保存するフォルダを作成して、その中に保存していけば、まだ利用したことがない有料道路が分かりやすくなるのではないかと思います。(ファイル名のつけ方は電子帳簿保存法への対応を意識しています。)

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