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相続対策で節税より重視すべきこと

こんにちは。滋賀県草津市で創業50年以上の税理士業を営む税理士の阪口です。

今回は、良い相続対策とは何か、というテーマについて考えてみたいと思います。

まず、結論です。

令和8年3月現在、私が思うイチバン良い相続対策は、

「財産を増やしつつ」、「自分の幸せのためにお金を使うこと」です。

相続対策というと、

相続税を減らす、「節税」のことを指すことが多いですが、

私は、「節税」は、良い相続対策とは思いません。

その理由は、

いくつもありますが、大別すると、2つあります。

ひとつめは、

「節税」と呼ばれる行為の多くは、お金を使うことであったり、リスクを負うものであったりします。

生命保険の非課税枠を使うのは、王道の節税方法であり、やらなければ損、とまで言えるものは除きますが、

例えば財産の評価額を下げるために建物などの不動産を購入するのは、

確かに税負担を軽減することにつながりますが、

修繕費や固定資産税など管理・所有コストが生じますし、天災等で滅失してしまう恐れもあります。

ふたつめは、

残りの人生を、自分の相続時の税金を減らすために使うのが、幸せとは思えないからです。

私たちは、1分1秒と、寿命を費消しているわけですが、

それを、自分がもうこの世に存在しないときのことを考えてアレコレ画策して実行していくことが、果たして幸せでしょうか。

そういったことに頭と体を使うより、

自分が忙しい人生の中でできなかった、やってみたいこと、やりたいことを、

片っ端から実行し、追求することのほうが、幸福を感じるのではないでしょうか。

せっかく自分が長い年月をかけて、大変な苦労を積んで稼いできた財産を、自分の幸せのために使わないのが勿体ないからです。

これまでの労働の最たる目的は、次世代への財産のパスではなく、自分が幸せな人生を送るため、自己の実現のためではないでしょうか。

以上の2つが、

「節税」を良い相続対策とは言えないと思う理由になります。

それでは、

私が思う良い相続対策である、

「財産を増やしつつ」「自分の幸せのためにお金を使うこと」とは、どういうことか、お伝えします。

まず、「自分の幸せのためにお金を使う」については、前述しましたので、解説不要かと思いますが、

「財産を増やしつつ」については、

「え、財産を増やしたら税金増えるよね?」

「お金は使うけど財産は増やすってどういうこと?」

ハテナ(?)、に思われたかもしれません。

こちらについては、

そうです。

財産を増やして、税金を増やしにいくのです。

債権などのリスクの低い投資で手堅く財産(金融資産)を増やしつつ、

その増える範囲の中でお金を使うということです。

金融資産を増やせば、

財産が増えたことにより税負担が増大したとしても、

納税資金を相続させることができますので、納税には困りません。

相続で困るのは、

相続財産の大半が不動産などのすぐに換金できない財産で、金融資産の割合が少ないときです。

金融資産がたくさんあれば、相続人が納税で困ることはありません。

そして、金融資産が減らなければ、

老後の心配・不安も生じにくくなります。

どれだけ財産があっても、

毎月減少していくのは、気分の良いものではありません。

だから、投資をして、金融資産を増やしつつ、

その範囲の中で、

自分の幸せのためにお金を使っていくのが、

イチバン良い相続対策だと思います。